兵庫県立大学臨床看護研究支援センター長
坂下玲子(兵庫県立大学看護学部教授)
兵庫県立大学看護学部は県内の施設で学生の臨床看護実習を行い、病院をはじめとした保健医療機関の看護研究や事例検討に大学の教員が参画し、お互いに協力し合って学生教育と臨床看護の質向上に努めてきました。
特に院内で行われる看護研究のご相談に教員が応じ、大学の予算で臨床との共同研究を企画する等、看護研究支援の実績はすでに20年になろうとしています。
しかし、これまでの活動はシステマティックに行われてきたとは言えませんでした。
看護の質を向上するためにはEvidence- Based Practiceの推進と臨床でのEvidenceを生む研究の実施は不可欠で、臨床と大学が有機的に連携し研究・教育を進めていくことが必要です。
臨床上解決したい問題(シーズ)をもつ臨床看護師と研究のノウハウを持つ大学の看護研究者が連携することにより、臨床と大学との循環のなかでより臨床に密着した研究を推進し、成果を臨床に還元してきたいと思います。
また研究以外の例えば教育や事業改善などにおいても支援ニーズがあってリソースがあれば、それをつなぐ役割をこのセンターが果たせるように事業内容を柔軟に発展させていきたいと思います。
臨床と大学が連携することで兵庫県にエビデンスに基づく質の高い看護実践が定着することを願っています。
■主な活動内容
・研究計画・申請書作成支援
・データ収集・分析支援
・研究公開支援
・研究能力開発教育(セミナー等の開催)
・最新知識・技術の提供
・臨床に適した研究の提案
・コンサルテーション
*この他にもお気軽にお尋ねください。